スペシャル

オフィシャルインタビュー②
メインキャスト6名の座談会

高野麻里佳さん(緒山まひろ役)、石原夏織さん(緒山みはり役)、金元寿子さん(穂月かえで役)、津田美波さん(穂月もみじ役)、優木かなさん(桜花 あさひ役)、日岡なつみさん(室崎 みよ役)で座談会を実施いたしました!ぜひご一読ください!

――これまでの物語を振り返っていただけますか?
津田 あさひが料理を食べている姿がとてもかわいかったです。ご飯を美味しそうに食べている女子って、いいですよね(笑)。

優木 確かに、食事シーンのアドリブがメチャクチャ楽しかった気がします。どのキャラクターにもアドリブがたくさんあったのが印象的でした。

日岡 優木さんのアドリブはとくに、私の想像を超えてきていました(笑)。

優木 本当(笑)?嬉しい! 「妖怪枕返し」というキャラクターが出てくるのですが、アフレコ現場で「兼ね役でやってもらえますか?」と言われまして。必死で演じ切ったあと、津田さんに「そんな、某お笑いの巨匠のような演技をされても……」と突っ込まれました(笑)。

津田 だって「メガネ、メガネ……」みたいな発音で面白かったんだもん(笑)。

日岡 みよの場合はアドリブ……というよりも、女の子同士のやり取りに興奮するシーンに力が入りました。「もっと大げさに」とか「よだれをたらすように」みたいなディレクションがありましたね。

優木 みよは「これぞ『萌え』」というのを代弁してくれているのがいいですよね(笑)。

津田 かえでが家に帰ってきたとき、もみじだけに見せる「本性」が素晴らしいと思います。思わずキュンとしてしまうくらいツボでした。あとは、まりんかの「らめえぇ~!」が天才的だな、と。

高野 え~、本当ですか(笑)!? 台本にちゃんと「らめえぇ~」と書いてあったので「ここは本当に心が乱れているんだな」と察し、思いっきり演技させていただきました。台本のおかげですよ(笑)!

石原 でも、一見エッチに見えて、そこまで過激じゃないのが『おにまい』のすごいところですよね。

津田 そうなの! 絶妙なバランスが素晴らしいと思って。それがこの「らめえぇ~!」というセリフに集約されていると言っても過言ではないと思います。

高野 そろそろやめてください(笑)!

石原 みよじゃないですけど、まひろたちが学校に行っているシーンを見ていると、私も「みんなかわいい……」と夢心地になってしまいます。作品の魅力のひとつですね。

――改めて6人の関係性についてお話ください。
津田 クリスマス回でみはりとかえでがイチャついているのを見て「やっぱりこういう関係なのかな」と思っちゃいました(笑)。

石原 確かに! あのエピソードの前までは、かえでとは「仲のいい友だち」みたいな描かれ方をしていたので、ちょっとドキッとしましたね。

金元 メンバーのなかでは、この2人がちょっとお姉さんなのですが、かえでがみはりにマッサージをしてあげるシーンはとってもキラキラしていたな、と。

石原 みはりは、かえでにしてもらっているときはスキを見せるんですよね。私も「このやり方で合ってるのかな……?」と手探りでアドリブ演技をしたのを覚えています(笑)。

津田 みよは、普段は5人のやり取りを少し離れた位置から楽しんでいるのに、いざ彼女のほうに矢印が向くと、とたんに慌てふためくのがかわいいですよね。

日岡 ありがたいです! でも結局「私は見ているほうがいいんだよね」という結論に落ち着くのがなんとも言えず……。

優木 それって「推し」に対する典型的な行動じゃない(笑)?

日岡 一瞬みはりのほうに行きかけたんだけどね。

津田 もみじが言うのもなんだけど「あのままどんどん攻めていったらよかったのに!」と思った(笑)。

優木 あさひはこのなかで一番何も考えていないと思うのですが(笑)、もみじと出会ったばかりのときは、彼女のことを男だと思っていた節があります。一緒にお風呂に入ったときにドキッとした描写がありますし、「もみじろう」(あさひがもみじにつけたあだ名)に対しては特別な想いがあるのかな、と思いますね。

高野 まひろがあさひの純粋さに反応していましたし、あさひは「友だちにひとりは欲しいタイプの子」かもしれませんね。まひろとしては、みはりにチョコレートを渡すシーンが外せないです。いままでとはちょっと違う距離感が出ていて、とても難しい演技を要求された気がします。

金元 あのシーン、「お兄ちゃん」感がとても強かったよね。

高野 確かに!

石原 私もすごく感動しちゃって「どういう気持ちで演じればいいんだろう?」と色々考えながらアフレコに臨みました。

――登場人物で「○○っぽさなら一番」というキャラクターは?
日岡 あさひには意外に「お姉ちゃんっぽさ」を感じています。年が離れたきょうだいのお世話をするのが得意そうだな、というのはありますね。一緒に遊んであげたり、面倒見がすごくよさそうです。

金元 まひろには「子犬っぽさ」を感じます。これまでニート生活を送ってきた彼女(?)が様々な人たちとコミュニケーションを取って成長していく……というのは、生まれた子犬が外の世界に触れるのと似ているかな、と。

津田 ちょろいところもあるし、的を得ているかも(笑)。

高野 緒山家は両親が出てこないぶん、みはりが「お父さんお母さん」してるな、と思います。たまにまひろが「お兄ちゃんなんだぞ!」と威厳を保とうとするところはあるのですが、結局はみはりが正論で黙らせてしまうので……(笑)。

優木 一番「猫っぽい」のは もみじだと思います。まひろたちに興味はあるんだけど自分からはいかないところなんかは猫の行動に似てるな、と思いますね。

――では、キャスト同士だと?
津田 ひーさん(金元さん)は話しているとすごく癒されますし、姉妹だったら絶対一緒にお洋服を買いに行くと思います!

日岡 津田さんは頼りがいがあり、すごくみはりっぽいな、と思います。

優木 まりんか(高野さん)は完璧すぎるので、自分よりもしっかりした、つまりみはりのような妹になってくれそうだな、と。

高野 私は、言い方は悪いですが、ひとりひとりを妻として迎え入れたいです(笑)。とくになっちゃん(日岡さん)は甘やかしてくれる存在なので、思いっきり甘えたいですね。

金元 なっちゃんは自由なところもあるけど(笑)。

高野 その自由さもひっくるめて「憧れの女」なんです。

石原 「女」って……(笑)。確かに絵に描いたようなマドンナですし、モテそうですね!

――『おにまい』の魅力を教えてください。
津田 「引きこもりダメニートだったまひろの成長」でしょうか。みはりにおんぶに抱っこだったのが、彼女にプレゼントをあげられるところまで成長したのは感動でした。

優木 誰しも一度は「子どものころに戻って人生をやり直したい」と考えたことがあると思うのですが、まひろがそんな願望をかなえてくれていると言いますか。まひろを通して疑似体験ができるところが魅力ですね。しかも女の子になってやり直せるとか、最高じゃないですか(笑)。

津田 具体的なエピソードになりますが、女子たちが一緒にお手洗いに行くシーンでまひろが「みんな一緒に行くんだ」と驚いているシーンに逆に驚いたり。男性視聴者のみなさんには「女子あるある」も発見していただけるのではないでしょうか?

金元 津田さんに被せてしまいますが(笑)、映画館のシーンでも女子トイレに行列ができている様子が描かれていて、細かいところにすごくこだわっているな、と思いました。

高野 確かに、男性視聴者からすると、女性の生態がわかるのがいいのかもしれないですね(笑)。

石原 学生時代の思い出がたくさんよみがえってくるところも大きな魅力だと思います。大人になったみなさんも、私と同じようにノスタルジーな気分にひたってもらえるのではないでしょうか?

――クライマックスに向けて、一言ずつお願いします。
高野 あまり多くを語ることはできないのですが、最終話にふさわしい、衝撃的な展開が待っています。

金元 演じていて、ドキッとしてしまいました……(笑)。

石原 みはりがまひろに対してどうありたいのかをゆだねることになるので、まひろの出した答えにご注目いただきたいです。

日岡 果たしてまひろは“お兄ちゃん”に戻ってしまうのか? 乞うご期待ということで!

津田 ヒントは「パオーン」です(笑)!

優木 アニメはこれで一段落しますが、原作はまだ続いていますし、今後も『おにまい』をよろしくお願いします!